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▲ロールケーキに似た、愛知県知立市の名物「アンマキ」

 全国津々浦々、さまざまな地に訪れていると、その地域ならではの珍しくて美味しい名物と出逢うことがあります。なかにはロールケーキと似たお菓子もいくつかありました。

 ロールケーキに似たお菓子といえば、そのひとつに、愛知県知立市の名物、和菓子「あんまき」が思い出されます。「アンマキ」は、細長い小麦粉を伸ばして焼いたホットケーキ風の生地に、ロールケーキのように餡を巻いたシンプルなお菓子。そのスタイルや外見からも「和風ロールケーキ」と言ってもよいかもしれません。

「アンマキ」を製造・販売する和菓子店は現在ではいくつもあるのですが、老舗では藤田屋というお店が広く知られています。「あんまき」を製造・販売する藤田屋は、知立市内を中心とするいくつかの店舗を構えているほか、駅のコンコースにも出店が出店していてお目にかかれる機会も多め。
JR豊橋駅コンコースに出店を出店している「あんまき」の老舗・藤田屋。その日も行列が
▲JR豊橋駅コンコースに出店を出店している「アンマキ」の老舗・藤田屋。その日も行列が

 私が藤田屋の「アンマキ」と初めて出会ったのは、JR東海道線のJR豊橋駅コンコースでした。長い行列ができていたのが印象的でした。このロールケーキのようなお菓子はなんだ?と思い行列に並んで食べたことが思い出されます。

 藤田屋のアンマキ(小豆餡)の生地はもちもちとしていて、ほんのりと甘みがあります。なかには、北海道十勝産の甘めの小豆餡が、ぐるりと一巻きで巻かれています。


 ちなみに、「アンマキ」は古くからあるお菓子で、一説には、江戸時代の半ばにその原型がつくられたと伝えられています。その当時は砂糖が入りにくかった事情もあり、甘味がないものでした。それが、いつしかあんを巻くようになり、「あんを巻いたもの」ということから「アンマキ」と呼ばれるようになったのだとか。
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▲「アンマキ」は江戸時代にゆかりがある歴史ある和菓子

 ずっと知立でしか知られていなかった「アンマキ」でしたが、明治時代の中期になると、東海道を行き来する人々の間で「アンマキ」は評判となり、知名度がどんどん上がっていきました。

「アンマキ」の餡にはさまざまなタイプがあります。小豆餡のほかには、カスタード、チーズ、白餡など。ほかには、油で揚げたてんぷらあんまきなどもあります。

いろいろな味を楽しめる点も良いですし、一本160円〜という手頃な値段なのに、ボリュームたっぷりでとてもおいしいのが「アンマキ」の魅力です。

 ロールケーキに似た和菓子「アンマキ」。こののおいしさを知ってからというもの、JR豊橋駅で電車を乗り換えるたびに、ホームからコンコースに上がって藤田屋の出店で「アンマキ」を買って食べるのが、ささやかな楽しみになりました。
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▲JR豊橋駅に到着するJR東海の列車

藤田屋 JR豊橋駅構内

アンマキ(小豆餡)
アンマキ(白餡)
アンマキ(チーズ)
アンマキ(カスタード)
        
     ほか

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(地図)
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ロールケーキは、スポンジのなかにクリームを巻いた、シンプルなスタイルの洋菓子。それだけに奥が深いとも言えます。ロールケーキ職人たちはお客に至福のひとときを提供しようと試行錯誤を重ね、その思いや技術を一本のロールケーキに詰め込めます。新鮮果実を使ったロールケーキ、カロリー控えめのロールケーキ、洋酒やキャラメルで高級感を演出したロールケーキなどなど、そこには感動をつくりあげる物語があります。