▲門司の名物ロールケーキ「カワシマロールケーキ」(門司港レトロ展望室にて)
下関から博多方面に向かう電車に乗り込み、西に向かうと、関門海峡をくぐって九州に入ります。1942年(昭和17年)関門海峡を横断する関門トンネルができて以来、それが当たり前の風景になりましたが、それまでは門司と下関の間を往復する関門連絡船しか手段がなかったそうです。そんな時代、九州の玄関口として栄えたのが門司港でした。
▲JR鹿児島本線の起点駅、JR門司港駅
現在の門司港の界隈は、鹿児島本線の起点駅であるJR門司港駅付近から海岸にかけて、レンガ造りの倉庫群など歴史的建造物が並ぶ「門司港レトロ」が観光地として整備されています。
▲観光地として整備されている門司港レトロ。夜景が美しい
▼門司港レトロのシンボル的存在、門司港レトロ展望室(高さ103m)
どの地に行っても地元ならではのロールケーキを探すのが習慣になってきましたがら、門司港の界隈では「カワシマロールケーキ」が昔から上等な洋菓子の代名詞的存在として知られてきたことがわかりました。「カワシマ」は昭和48年に創業した老舗洋菓子店で長らく北九州銀行の交差点の近くにあったのが、2007年に移転して現在は門司区錦町、ハローデイの山側の通りに移動したとのこと。
「カワシマロールケーキ」を食べてみたいなと思い、訪れようとしたのですが、当日はあいにく営業時間は終わっていました。そんなとき、門司港レトロの一角に立つ、「門司港レトロ展望室」の一角にあるカフェ「AIR'S CAFE」でも カワシマロールケーキを食べることができるという話を聞き、「門司港レトロ展望室」に足を運んでみることにしました。
門司港レトロ展望室は、高層マンション「レトロハイマー」の最上階(31階)にある展望室(有料:入場料大人300円、子供150円)です。門司港レトロ展望室の一角にはカフェ(AIR'S CAFE)があり、軽食や飲み物を提供しています。
エレベーターを31階まであがり、門司港レトロ展望室に到着。その一角にあるカフェ(AIR'S CAFE)AIR'S CAFEのメニューを見ると、たしかにありました!「カワシマロールケーキ」の文字が!コーヒーとセットになった「カワシマロールケーキセット」(600円)を注文しました。
▼ライトアップされた関門橋の夜景を観ながら「カワシマロールケーキ」を賞味
しばらくすると「カワシマロールケーキセット」(600円)が運ばれてきました。窓際の席に座り早速賞味することにしました。それにしても、門司港レトロ展望室は窓外に広がる夜景がきれいです。ライトアップした関門橋の夜景を観ながらロールケーキを食べられるとは、なかなか良いムードではありませんか。ちなみに門司港レトロ展望室は高さ103mにあり、関門橋のほか門司港レトロの街並みや、下関市唐戸の街並みなど、270度の視界で夜景を眺められるようになっています。その門司港レトロ展望室からのうつくしい夜景は、夜景ブランドである「日本夜景遺産」のひとつにも選ばれているほどです
「カワシマロールケーキ」は淡いたまご色をした生地のなかにクリームが巻かれたスタイルのロールケーキでした。スイスロールに似た感じです。生地はきめ細やかな感じで、やや甘めのカステラ風生地。卵の風味がしました、なかには、塩味がほんのりするクリームがうっすらと入っていました。このクリーム、懐かしい味わいがしました。思い出してみると、昔のケーキによくつかわれていたバタークリームです。ねっとりとした食感が独特で美味でした。1カットということもあり、あっという間に食べ終わってしまいました。カワシマロールを食べた感想としては、昔ならではの素朴な味わいのロールケーキだと感じました
またもうひとつの感想としては、「カワシマのロールケーキ」は好みが分かれるかなと思いました。現代風の、生クリームたっぷり入ったロールケーキが好きな方には、少々物足りないと感じるかなと。一方、生クリームが苦手でカステラ風の生地が好きな方や、昔懐かしのバタークリームが好きな方にはとても好評ではないかと感じました。
▲懐かしのバタークリームが生地に巻き込まれている「カワシマロール」
門司港レトロ展望室 DATA
(住所)福岡県北九州市門司区東港町1-32
(入館料) 大人300円 子供150円
(営業時間)10〜22時(入館は〜21時30分)
(休み)不定休
(駐車場)なし
(アクセス)
鉄道:JR門司港駅下車、徒歩5分
車:九州道門司ICから約10分(3.5km)
(カフェ(AIR'S CAFE)) 「カワシマロールケーキセット」(600円)ほか
(宿泊)門司港レトロの観光に便利な、門司港および周辺のホテル・旅館一覧(楽天トラベル)
(その他)関門海峡の夜景
(地図)門司港レトロ展望室の場所
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